6月 102015
 

冬の中でも特にお餅を食べる機会の多い年末年始には、お餅による窒息事故が発生しやすいものです。お餅による窒息事故は、何と90%以上が高齢者だと言われています。

もちろん、小さいお子さんに関しても、お餅を食べる際には十分に気を付ける必要があります。

ところで、なぜお餅ばかりが窒息事故に繋がりやすいのでしょうか。これには、お餅の性質が大きく関係しています。お餅は焼いてみるとよく分かるように、温かいと柔らかくなり冷えると硬くなりますよね。

高齢者は要注意!お餅がのどに詰まりやすい訳

実は、お餅は体温よりも若干高い40℃以上になると柔らかくなり、それ以下の温度になると硬くなるようです。お餅は食べる前には熱々に焼いている訳ですが、時間とともにだんだんと冷めて硬くなっていきますよね。口の中に入れてから40℃以下に下がると、当然食べたお餅は硬くなっていく訳です。口の中に入れると、「歯とか口の中の粘膜にくっ付く。」と感じることは多いでしょう。

これに関しては、温度によるお餅の変化が関係しているのです。飲み込む前に歯とか口の中でひっつく分にはまだ良いとして、飲む込む途中で気道の入り口などでお餅が引っ付いてしまうと、窒息事故に繋がる危険性があるので大変です。高齢者にお餅による窒息事故が多いのには、実は加齢も関係しています。私たちの口腔や喉の働きは、年齢とともにだんだんと低下していくのです。入れ歯を使用しても噛む力や口腔内の感覚は低下しますし、唾液の分泌量も減ってしまいます。

さらに、加齢によって喉頭が下がり、気道も狭くなります。高齢者の体自体も窒息事故を起こしやすいのですが、お餅も窒息事故を起こしやすい食べ物なのです。このように窒息事故を起こしやすいものがダブルで揃うことで、高齢者の窒息事故が起こりやすくなります。

安全にお餅を食べる為の対策 :いざという時に役立つ知恵

では、お餅を安全に食べるには、一体どうしたら良いのでしょうか。まずは、お餅は1人で食べるのは避けて、いざという時に対処できるように家族や親戚、知人などと一緒に食べることをお勧めします。そして、食べる時には唾液をしっかりと出すことも大切なのですが、お餅を一口サイズに切って食べやすくしておくことも大切です。大きめのお餅を口の中に入れたり、飲み込まないうちに次のお餅を口の中に入れたりなどはしないようにしましょう。よく噛んでしっかり飲みこんでから、次のお餅を一口サイズに切って食べましょう。

普段入れ歯を使用している方は、お餅を食べる時にも必ず入れ歯を使用してください。喋りながらとか、他の作業をしながらお餅を食べるなんて言うことも、危険なので避けた方が良いです。他には、水分補給をしっかりすることも、お餅による窒息事故を防ぐことに繋がります。水分補給はお餅と別に水分を取る方法でなくとも、お雑煮とかお汁粉などの汁物で水分補給をしながらお餅を味わうのも有りです。

このように対策としてできることはたくさんあるので、できる対策を確実に実践して窒息事故を予防しましょう。

参考:のどにもちが詰まったら?高齢者が窒息した時の適切な応急処置とは




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